浅井延彦
上荻歯科医院 院長
日本歯科大学を卒業し、上荻歯科医院の院長を務めている。豊富な知識と経験を持ち、日本口腔インプラント学会、顎咬合学会、日本メタルフリー歯科学会に所属し、最新の歯科医療技術の研鑽に励む。
歯周病は、日本人の成人の約8割がかかっているといわれるほど身近な病気です。しかし、生活習慣を見直すことで、歯周病リスクを減らし、健康な歯を保つことができます。
今回は、毎日の生活の中で簡単に取り入れられる、歯周病予防に効果的な生活習慣をご紹介します。
歯周病予防の基本は、毎日の歯磨きです。しかし、ただ闇雲に磨けば良いというわけではありません。正しい歯磨き方法を身につけて、効果的に歯周病菌を撃退しましょう。
ヘッドはコンパクトに、毛先は柔らかく: 奥歯まで届きやすく、歯茎を傷つけにくいものを選びましょう。
自分に合った硬さのものを: 硬すぎる歯ブラシは歯茎を傷つける可能性があります。
古くなったら交換: 毛先が開いてきたら、新しい歯ブラシに交換しましょう。
歯ブラシは鉛筆持ちで優しく: 力任せに磨くと歯茎を傷つけるため、軽い力で丁寧に磨きましょう。
歯と歯肉の境目を意識: 歯周ポケットに毛先を45度に当て、細かく動かすように磨きましょう。
歯の表面だけでなく、内側も忘れずに: 舌側も丁寧にブラッシングしましょう。
時間をかけて丁寧に: 1本ずつ丁寧に、1回あたり3分間を目安に磨きましょう。
歯間ブラシやデンタルフロスも活用: 歯ブラシだけでは取りきれない歯間部の汚れを落としましょう。
歯周病予防には、フッ素配合の歯磨き粉に加え、殺菌成分、抗炎症成分配合の歯磨き粉がおすすめです。
殺菌成分: IPMP(イソプロピルメチルフェノール)、CPC(塩化セチルピリジニウム)など
抗炎症成分: トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウム、アラントインなど
食生活は、歯周病にも大きく影響を与えます。毎日の食事の中で、以下のポイントを意識してみましょう。
よく噛むことで唾液の分泌が促進され、歯の表面を洗い流す効果があります。また、顎の骨や筋肉を鍛え、歯周組織の強化にも繋がります。
野菜や海藻類などの食物繊維は、よく噛むことを促し、唾液の分泌を促進します。
ビタミンCは、歯茎のコラーゲン生成を助け、歯周組織を健康に保つ効果があります。ビタミンEは、抗酸化作用があり、歯周病菌の増殖を抑える効果が期待できます。
砂糖を多く含む甘いお菓子やジュースは、プラーク(歯垢)を生成しやすく、歯周病を悪化させる原因となります。
ストレスは、免疫力を低下させ、歯周病を悪化させる要因となります。ストレスを溜め込まないよう、以下のような方法でリフレッシュしましょう。
・十分な睡眠をとる
・適度な運動をする
・趣味を楽しむ
・旅行に行く
喫煙は、歯周病のリスクを大幅に高めることが分かっています。禁煙することで、歯周病だけでなく、様々な病気のリスクを減らすことができます。
歯周病は、自覚症状が出にくい病気です。早期発見・早期治療のためにも、定期的に歯科検診を受けるようにしましょう。
歯周病予防は、特別なことをするのではなく、毎日の生活習慣を見直すことが大切です。今回ご紹介したポイントを参考に、できることから始めてみて下さい。